なぜだか・・・。

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なかなか今年は思うように釣りに行けていない・・・。
気がつけば7月半ば。
体調も90%回復し、土砂降りだろうが増水だろうが、お家でいい子になんて
していられない。
しばらく車から降ろしていた釣り道具を再び車に放り込み、釣りになりそうな
沢を選んで車を走らせる。

本道から山道に入り、しばらく車を走らせると、東京電力の作業車が
ここ数日の大雨で倒れたであろう大木を片付けている。
無残にも電線に寄りかかる木は、いつ倒れてきてもおかしくない雰囲気で
これからさらに奥に入ろうと考えている釣り人にとっては、帰りが不安になるもの・・・。
今、片付けていただければ帰りは安心!
・・・しかし、20分ちかく足止めされる事に(汗)

それでも作業途中であるのに、なんとか車一台分ぎりぎり通れるスペースを作ってくれて、
ご親切にも「熊さんに気をつけて!!」なんて、余計な一言まで添えてくれて・・・。

木々で覆われて、視界が極めて狭いがとりあえずは舗装されているので対向車にだけ
気をつけながら上を目指す。3つ目のトンネルを抜け出し、ここからが一か八かの未舗装林道。
土道・落石・ガタガタ道。
何度も怖い思いをしているが・・・・、

えっ!  通行止め!?


流石にどうする事もできず、釣り支度を済ませ林道を歩いて釣り場まで・・・。
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やはり本日は釣り人無し!
ラッキーと思いながらも、流石に一人ぼっちだと心細い気も・・・。
車の排気音も聞こえないし、空を仰ぐこともできず・・・、聞こえるのは水の音と
微かに聞こえる蝉の鳴き声・・・。

ずっ~と続く木のトンネル。

それから・・・

この谷の風には声がある。

時には男らしく、女らしく、そして子供みたいにも・・・。

心地よく感じる事もあれば、悲しく感じる事も・・・。

どうやら今日は・・・・(汗)

霊気を含む空気が、ピンと張り詰めた薄暗い木のトンネルを前に
どうしようかと今更ながら足がすくむ・・・。

それはそれは遠い昔、強制労働を強いられた朝鮮人が何人も亡くなると
この谷に埋められて・・・と、悲しい事を思い出す。

せっかく通してくれた東京電力のおじ様達にも申し訳ないし、何もしないで
車まで戻るにしても・・・なんだか情けない。

気を落ち着けながら一服していると、なんだか視線を感じる・・・。
誰もいないはずだが、胸騒ぎ(汗)

今まで気がつかなかったが、霧でかすむ川向こうに古びた洞窟が・・・。
どう見ても人工的な穴で、人一人がやっと入れるような入り口。
なるほど・・・、誰も気づいてくれないからだね。
流石に近寄れないが、この場所から手を合わさせていただきます!なんて、
釣竿を足元に置いてナァ~ム~。

さっきまで泣いていた風が、ぼそぼそと話し声のように聞こえだす。

やっぱり気味が悪い・・・。
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気を取り直して釣りあがるが満足できるサイズがなかなか出てこない。
その上、雨でびしょ濡れで寒い・・・。

目的の半分で引き返す事にしたが、なんだかしっくりこない。

既に怖いとか、恐ろしいという範囲でなく、何とかここの歴史や経緯を
調べてみたくなった自分がいた。


午後4時、辺りは霧で真っ白・・・、雨脚も強く

相変わらず風は泣き続けていた・・・。
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by summerdun | 2010-07-14 12:36 | Fly Fishing
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