秩父には、オオカミ信仰の神社が十数社ある。
なかでも有名なのが、三峰神社であるが、両神神社が発祥という説もある。
オオカミ信仰は、秩父の山岳地帯で修行していた修験者たちが創案、普及されたものらしい。
未だに秩父オオカミは存在している説も多くあり、実際に三峰の谷で、イヌ科の珍しい動物に
遭遇した人もいるらしい。
神様として祭られているオオカミは、大神(オオガミ)と言い、人前には姿を見せないらしいので
遭遇している動物は狼になるのだろう・・・。
ツキノワグマに遭遇する事も、ある意味魅力的だが
絶滅してしまったと言われている秩父狼に遭遇することがもしできるなら
なんて素敵な事だろう。
最近は、尺岩魚を求めながらも気持ちの上では狼との対面を心待ちにしているような・・・。
釣りの帰り道、神社を見つけると、ついつい寄り道してしまう。
誰もいない夕方の境内は、時間をタイムスリップさせてくれるもの。
子供の頃は、当たり前のように遊び場になっていた場所ではあるが、
夏休み真っ只中ではあるが、子供の姿は見えず・・・。
暑いから、エアコンのきいた部屋で、TVゲームをしている事でしょう。
年々少なくなっているように感じる、ヒグラシの声を聞きながら
入道雲を仰いでいると、近くの家からカレーライスの香りが・・・。
熱くこみ上げてくるものを飲み込んで、平常心を装うが、
なんだかぎこちなく、お賽銭を放り込んで願い事を・・・。
「強くなりたい・・・・。 」
喧嘩で負けて泣きながらお願いした小学生の夏休みを思い出しながら、
もう一度同じ願い事を・・・。
冷気と霊気が漂う渓谷。
最近、大神様の近くの瀬では赤い帽子に赤いベストが定番になった。
童話と結びつけるのは大変失礼な事だが、狼がいると言われている谷では
赤ずきんにちなんで、赤い帽子を・・・。
どう見ても、体系は3匹の子豚ではあるが、こちらだって狼の登場する童話(笑)
とにかく、見てもないのに狼が出ただなんて、嘘だけは言いたくない!
それこそ狼少年などと、嘘つきのレッテルだけは貼られたくないし・・・。 少年ではないな!(笑)
いつか会えると信じて、今度の休みも三峰の谷に入ろう・・・。
そしてもし会えたなら、何て声を掛けよう・・・。