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知りたいだけ・・・。

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奥秩父には沢山の水源があるが、その中でも主な本流筋は3つになるだろう。

水晶山  傘取山を水源とする 滝川
飛龍山  雲取山を水源とする 大洞川
甲武信岳 三宝山 武信白岩山を水源とする入川

これに中津川や大血川を加えるわけだが、なんといっても最初にあげた3本の川に
支流や枝沢を加えたものが僕はたまらなく好きなのであります。
もちろんクライミングや本格的な沢登りをする勇気もないので、あくまでも触りであり、
入り口程度になってしまうのだが、それでも年々秩父の奥深さに魅力を感じてしまうのは、
釣りと山、それにそこにゆっくり朽ち果てかけている峠道があり、なによりも人々の暮らしがあった
形跡に触れる事をひと括りに、秩父エナジー・・・なんてタイトルをつけ、色々な本を読むことにより、
抑えきれない冒険心が芽生えてしまうもんだから・・・もうしょうがないのであります。

今回は、この中の一本の入川の支流に行ってみました。
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目的のテント場までは8kmくらいだが、14kgを超えるザックを背負ってのこの距離は・・・
崩れかけてる林道を、バランスをなくして転げ落ちないよう意識をしながらの登山になるので、
体力と気疲れでヘロヘロに・・・(w
もちろんこの日は釣りはせず、テント場設営と夕食の準備でギブアップ!
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もちろん!  このほかに日本酒がもうひとつあったはずだが・・・!(w

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静寂が沢音を強調させる。闇夜がキャンドルの灯火を演出させる

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いったい何の為に!??   焚き火が語りかけているようだ

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早めにテントの中に潜り込むが、もちろん眠るまでには時間がかかりそうだった。
沢より少しだけ高台になっているものの、沢音がすごく良く聞こえる。
こんなに川浸りな生活をしているが、車中泊ではなく直接大地に寝転び、
耳元を流れる沢音を枕に眠りにつくなんて・・・些細なことだがなんだか感動して自然と涙が込み上げてくる、それにどんどん深入りしそうでもあり少し怖い・・・、色々考えた挙句、とにかくこれからの人生、歩けるだけ歩くことに決定!そんな夜に(w   ちょっと投げやりだが・・・。

この日の夜のために選んでおいた単行本を忘れ、ランタンの下、どこから入り込んできたのか分からんが、
大きなストーンフライを右手でそっと払い除けながら、持って来たメモ帳に現状や思いを綴ってみたりしながら
長い夜へと突入です・・・。

僕が寝ているこの沢の先は十文字峠が通っている。
川上村と秩父大滝村の栃本地区を結ぶ20数キロの峠道。
なんでも歴史深く、石器時代から歩かれていたようだ。
八ヶ岳山麓で採取された黒曜石を石器の材料として、佐久盆地から十文字峠を越えて
秩父に至り、そこから石器が関東に広がったという。
それに、川上村で生まれた子馬を、秩父に連れてきて育て、大きくなったらまた川上村に戻したり、
お嫁さんも馬に乗せられ秩父に嫁いできたり。
なによりも、信州方面からの三峯神社への参拝は、平均して500人もの方々が一日に歩かれていたようです。水源と同じように秩父には歩源と言いたくなる様な峠道がいくつもあるのです。
雁坂峠  雁峠   将監峠   八丁峠
多くの方々の飲水になる水源、そしてその水源となる山の上には人々の生活を繋げる峠がある。
フライフィッシングに没頭し渓谷を覚え、そしてその沢の山頂を見上げ峠道を知る。
その峠道を調べ歩いてみて、そして想像し歴史を知る。
秩父の渓谷が奥深いのではなく、秩父自体が歴史深く魅力的なことを初めて知ることになる。

数年前まで華やかな世界が好きだった。
それがなぜ・・・・。

たぶんこの辺で深い眠りに堕ちたようだ・・・。


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深夜、テントに落ちる落ち葉の音で何度も起きた。

外につけたままにしておいたガスランタンが心配で、幾度もテントの隙間からそっと確認した。

なかなかやってこない朝、それに長い夜にイライラもしたが、明るくなるのをテントで待ちながらビニール1枚の向こうの
別世界を想像しながら頭の中で何枚もの絵を描いた。

もちろんちょっと明るくなっただけで、外に飛び出し、最初に沢の水を口に含み喉を潤した。

そして、テントはそのままにしとりあえず釣りです!(w

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恵まれた大きさのイワナは数匹だけだったが、数は釣れた。

前日もテント場下流で、餌釣りの3人とすれ違っているので、昔に比べると多くの釣り氏が入っているようだ。
晴れればもっと良いのだろうが、とにかく寒い・・・。
息が白い。

この次は、とんでもなく暑い日に来たい。

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この崩れている左岸の頂上にも十文字峠が通っている。
川上村から栃本までの間に5里観音という観音様が祀られている。
その3番目の3里観音が祀ってあるはずだ。
だいぶ下からですが拝ませていただきます・・・はい。

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シシガミの森!??

僕はコケが好きだ(w

いや、正式にはコケの緑が好きなのだ。
黄金と言う言葉があるなら、緑金って言葉があってもいいといつも思っているくらい・・・。そんなこと、どうでも良いが!(w

ここまでくると、コケの無い所を探すほうが、むしろ難しい・・・。
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すでに秋の足音は聞こえています。

色づき始めた広葉樹林が、それを証明していることでしょう。
吐く息が白く、ふやけた足が早めの下山を進める・・・。

「大滝温泉・・・早く入りたい・・・・よ。」

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下山時の難所ではあるが、実に慎重に歩く・・・。
帰ってから計ってみたが、帰りなのにザックの重みは12.5kgありました(w
行きとほとんど変わりない重さって・・・、酒と食料だけが減っただけだし、
雨水を含んだテントが、更に重さを増しているわけだし・・・・、もう少し考えてパッキングする事も学んだ次第です・・・はい。

2日間の短い日程でしたが、釣り人として、山歩きを好む者として、それから秩父在住人として・・・、
沢山のことを学んだようであります。
とにかく、十文字峠を歩いてみたい。
フライフィッシングを始めて通いこんでいる長野県川上村ですが、今度は釣竿を持たなくても
通いこめそうな「おかず」が、沢山出来てしまいました(w

それだけ、切ても切れない僕と川上村の関係って!??

なにか先祖を遡ると分かるかもしれませんね(w
もしかしたら時間が風化させようとしていることを、目に見えない何者かが知らせようとしているようにも感じます。さて、次はどこに行こうか!?
原生林のなかに巨樹と巨岩・・・。
お化けは出ないが 妖精は出るよ!
そしてなにより、オカリナの音色が似合う場所・・・

そんな所がございましたら教えてください。

お邪魔したいと思います(w
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by summerdun | 2015-08-26 17:21 | Fly Fishing